はじめに
π-π相互作用は wizard->measurement->Distances to Rings で簡単に示せます。疑似原子を隠す必要もありません。
ただし、π-カチオン相互作用を示す場合、Distances to Rings では目的を達成できません。このツールは2つの環の間の距離を測るためのものだからです。疑似原子を使えば実現できます。
詳しい手順
前処理
- 見やすくするため、モデルをグレーで着色してから、元素ごとに色分けします。
- リガンドを選択し、オブジェクト名を「ligand」に変更して、マゼンタ(または好きな色)で着色します。
- 相互作用する残基を選択します。リガンドを選択して
actions->around->residues with...を実行し、オブジェクト名を「active」に変更します。その後、show->side chain->sticksで残基をスティック表示にします。 hide->valenceで原子価(valence)を非表示にし、remove hydrogenで水素を除去します。- Polar Contacts(極性接触)を確認します。リガンドを選択して
action->find->polar contacts->to others excluding solventを実行します。
π-カチオン相互作用を示す
疑似原子を作成します。
- 選択モードを「Atoms」に切り替え、中心を生成したい環の原子を1つずつクリックします。選択中のオブジェクトは
seleです。 - コマンドラインで
pseudoatom $NameOftheCenter, seleを実行します。
- 選択モードを「Atoms」に切り替え、中心を生成したい環の原子を1つずつクリックします。選択中のオブジェクトは
- 距離を測定するには、
wizard->measurementを使います。 - 疑似原子を非表示にするには、
hide->everythingを実行します。
考察
- π-カチオン相互作用の距離は6.6 Å未満であるべきです。π-π相互作用は一般に緑で表されます。
- π-π相互作用の距離は7 Å未満であるべきです【2】。π-π相互作用は一般に青で表されます。
参考
- https://www.bilibili.com/video/BV1ZK4y1j7AW/
- Shao, Jinfeng. / Evaluation of π-π interactions in proteins using Trp analogs : From protein labeling to quantitating the energies involved. [Groningen] : University of Groningen, 2016. 127 p.