イオン交換カラムでタンパク質を分離するために ÄKTA Pure タンパク質精製システムを使うたびに、塩濃度を示す縦軸の単位がモル濃度ではなく mS/cm になっているのが気になっていた。
でも、mS/cm って何なんだろう? Wikipedia を見ると、これは電気伝導率の単位らしい。ということは、塩が NaCl の場合、mS/cm をモル濃度に換算できたら便利なんじゃないだろうか?
Google で調べたら、モル濃度を電気伝導率に換算したい、という逆方向の質問を見つけた。それにはこんな回答があった。
純粋な溶液の電気伝導率に関するデータで、塩類土壌や海水に関係するものがあります。10 mM NaCl の EC はほぼ正確に 1.0 dS/m で、しかも NaCl は地下水や河川水に溶けている最も一般的な塩です。そのため、EC に 10 を掛ければ塩のモル濃度にほぼ相当する、という経験則があります。
つまり、10 mM → 1 mS/cm、1 M → 100 mS/cm という換算になる。
経験上、この換算は正確ではないかもしれない(おそらく、自分の条件での誤差のほうがはるかに大きい)。バッファーが決して純粋な塩溶液ではないことも理由のひとつだろう。でも、電気伝導率でおおよその塩濃度がわかれば、自分のワークフローでは十分だ。
この小さな発見が誰かの役に立てばうれしい。
参考:
Bouras, Hamza. (2022). Re: How is it possible to convert (NaCl concentration, in mM) to electrical conductivity (dS/m)or % of salts. ?. Retrieved from: https://www.researchgate.net/post/How_is_it_possible_to_convert_NaCl_concentration_in_mM_to_electrical_conductivity_dS_mor_of_salts/61f107189b9a8d052e6fb0cb/citation/download.